コラムファンタジー

年代別「恋愛」オススメアニメ3作品《2000年代~》

      2016/04/02


 それでは最後の「2000年代」からは、

以下の3作品をピックアップさせて頂きます。

 

2000年代になると、アニメ制作の主流はセル画からデジタルへと移行し、

その作画や描写はさらに繊細で綿密なものへとなります。

 

またアニメの放映期間は1クール3ヶ月が基本となり、

恋愛アニメを代表とする少女マンガ原作の作品は、

その多くを深夜帯へと放映場所を移しました。

 











・『ハチミツとクローバー』

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【第1期のOPはアニメ作品でありながら実写メインで、

部分的にアニメ要素を入れたものです】




『ハチミツとクローバー』アニメ制作:J.C.STAFF


 

第一期:2005年4月~9月(全24話+未放送2話)/

第二期:2006年6月~9月(全12話)フジテレビ他にて放映。


2006年7月に映画化。


 

※TVアニメでの挿入歌には、

スピッツやスガシカオさんらの楽曲が多く使われました。


 

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【原作である羽海野チカ先生のふわりとした

タッチを見事に再現したアニメ作品でした】




 美大に通う竹本裕太は、

同じアパートで暮らす先輩の森田忍や真山巧らと共に

大学生活を送っていました。

 

そんな三人に関わるのが美貌と才能を兼ね備えた山田あゆみと、

見る者を惹き付け、圧倒的な作品を生み出す花村はぐみ。

 

彼ら5人が紡ぎだす恋と夢と、

そして美術に対する真摯な思いを描いた青春グラフィティ作品。


 

 その絵柄の可愛らしさや、

柔らかなタッチに一見惑わされそうにもなりますが、

本作は羽海野先生の骨太な人間ドラマを原作としたアニメです。

 

登場人物たちは自分の生き方に悩んだり恋をしたりしますが、

そこには芸術に生きる覚悟の是非を問うものや、

依存性のある愛など様々な人の思いが描かれていました。

 

そんな彼らの苦悩や青春模様を、当節時代を彩った楽曲をバックに、

美しいアニメーションで映像化したのが

この「ハチミツとクローバー」なのです。

 

一見ぽわんとした印象のはぐみが抱え込んだ思いを爆発させたり、

無償の愛や過ぎ行く青春時代など、

まるで古いレコードのような懐かしくもほろ苦い作品でした。



 



・『NANA』

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【アニメはキャラの台詞を担当する

声優と歌を担当する歌手とを分けたキャスト】




『NANA』アニメ制作:マッドハウス


2006年4月~2007年3月(全47話+総集編3話)日本テレビにて放映。


 

※大崎ナナの歌唱キャストは土屋アンナさん、

芹沢レイラはOLIVIAさんが担当。


 

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[この作品でヴィヴィアン・ウエストウッドの

アクセサリーを知った方も多いはず]




 東京の彼氏と暮らすため上京した小松奈々(愛称ハチ)は、

ミュージシャンを目指す大崎ナナと出逢い、

ひょんな切っ掛けで2人は同居することになりました。

 

見た目や性格、さらには物事の考え方や

生い立ちさえ真逆な2人のNANA。

 

そこにナナが所属するバンドBLACK STONES(ブウラスト)や

TRAPNEST(トラネス)のバンドメンバーを交えたうえ、

物語はNANAたちの恋愛を絡めながら進んでゆくのでした。


 

 アニメ1話と2話が原作からかなり逸脱し改変されていたため、

作者である矢沢先生が激怒し放映が一時危ぶまれたと、

当時は一部紙面で報道されました。

 

それほど原作者に大切にされていた「NANA」は、

多くの魅力的な登場人物たちと共に、作中のファッションや

音楽がファンへと影響を与え続けた名作でもあるのです。


 

 アニメ最終回では「ファーストシーズン最終回」と、

二期を予告するような表現でした。

 

ですが2008年から作者急病のため「NANA」は現在も休載し、

アニメ二期は未だ不明となってしまったようです。


 



・『君に届け』

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【第1期、2期ともに主題歌は

やさしく爽やかなイメージの楽曲でした】




『君に届け』アニメ制作:Production I.G


第1期:2009年10月~2010年3月(全25話)/

第2期:2011年1月~3月(全13話)読売テレビ系列などにて放映。


 



【アニメの作画はギャグパートと

シリアスパートの落差が激しく楽しい作品でした】




 

 北海道の高校に入学した黒沼爽子(くろぬま さわこ)は、

長い黒髪とその見た目や性格の暗さから「貞子」と呼ばれ、

何時までたってもクラスに馴染めずにいました。

 

ですが自分とは対照的な、爽やかで人気者の

クラスメイト風早翔太(かぜはや しょうた)と話したことを切っ掛けに、

爽子は少しづつ自分を変えようと奮闘し始めます。

 

物語りは恋愛や友情、そして進路などを経験した爽子が、

新しい発見と共に新しい自分にも出会ってゆくのでした。


 

 周りから暗いだの貞子だのと言われていた爽子ですが、

今までクラスで押し付けられた雑用は嫌々ではなく、

皆と仲良くなるために雑用をこなしていました。

 

そんな健気な爽子の姿に、

彼女を大事に思う友達さえ出来るようになるのです。


 

 つい暗くなりがちな内容を孕みながらも、

ギャグとシリアスが上手く混在したうえ、

どこか天然な爽子の姿に泣いたり笑ったりの名作アニメでした。


 




 

 以上「2000年代」恋愛アニメから3本をご紹介させて頂きました。

 

この頃になると登場人物は恋愛だけでなく、

自分の生き方や自分らしく生きるため思い悩むようになります。

 

そしてそんな切っ掛けを与えてくれるのが、

主人公たちが”好き”になった相手の存在でしょう。


 

 そうしてテレビの前の私たちは、

一生懸命に”恋愛”するその姿に心を動かされ、

だからこそ思わず彼らを応援してしまうのではないでしょうか。


 

 それでは、またどこかのアニメ紹介でお逢いしましょう。





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