コラムファンタジー

年代別「SF」オススメアニメ3作品《90年代~》

      2016/04/02


2回目となる「90年代」からは、

以下の3作品を選んでみました。

 

1990年代からは、少し“不思議”な雰囲気をかもし出す、

そんなSFアニメ作品が増えたような気がします。

 

舞台は宇宙や異世界以外に“電脳世界”が加わることで、

登場人物たちは生身の体だけでなく“精神”や“思考”でも

冒険や戦いが行えるようになりました。




 

・『無責任艦長タイラー』

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【原作は吉岡平先生によるライトノベル

「宇宙一の無責任男」シリーズから】




『無責任艦長タイラー』アニメ制作:タツノコプロ


1993年1月~7月(全26話)テレビ東京系列にて放映。


 

1994年10月~11月OVA特別編(アニメ制作:童夢)、

1995年9月~1996年8月OVAシリーズ全8話(アニメ制作;スタジオディーン)


 

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【”ジャスティー・ウエキ・タイラー”には

映画「ニッポン無責任男時代」の主人公・平均(たいら

ひとし)と演じられた植木等さんの名前が組み込まれています】




 物語はとある未来。地球と惑星ラアルゴンが戦争しているさなかに、

主人公であるジャスティー・ウエキ・タイラーは

楽な仕事がしたいと地球軍に入隊します。

 

ですが持ち前のことなかれ主義や強運で、

あれよあれよという間に駆逐艦(宇宙船)「そよかぜ」の

艦長へと出生をしてしまうのです。

 

その後も偶然や強運で乗り切ると、

いつの間にかアルゴン帝国の大艦隊を、

タイラーが指揮する「そよかぜ」1隻で撃退してしまうのでした。


 

 当時はまだライトノベルが市民権を得てはいない時代でしたが、

その意味でこの「タイラー」は色々と意欲的で

実験的要素の多い作品だったと思われます。

 

ところどころで往年のSFアニメなどを茶化していたりもしますが、

戦記もの要素を含みながらも殆ど人が死なない珍しい作品でした。

 

また作中で活躍する宇宙船が大きな戦艦ではなく

巡洋艦や駆逐艦であったり、

 

登場する艦名が「そよかぜ」や「あさなぎ」など日本に

実在した艦名寄りであることも、

この時代のSFアニメとしては特筆されます。


 



・『カウボーイビバップ』

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【作中ではジャズティストの音楽が使われ

全体的に大人の雰囲気が漂う作品でした】




『カーボーイビバップ(COWBOY BEBOP)』アニメ制作:サンライズ


1998年1月~9月(全26話中12話分+総集編)テレビ東京にて放映、

1998年10月~1999年4月(全26話+総集編)WOWOWにて放映。


 

2001年9月に劇場映画「天国の門」公開。


※地上波では本編の半分も放映されず終了しました。


 

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[主人公のスパイクは人気キャラで、

くたびれた男のその背には哀愁が漂っていました]




 主人公であるスパイク・スピーゲルは、

おんぼろ宇宙船のビバップ号に乗り込み指名手配を

捕まえる賞金稼ぎ(カウボーイ)をしていました。

 

スパイクには4人の仲間が居ます。

 

スパイクの相棒とも言える元刑事・ジェット、

50年前の冷凍睡眠から目覚めた美女・フェイ、

天才ハッカー・エド、

希少なデータ犬・アイン。

 

彼らは今日もビバップ号で宇宙を駆けながら、

賞金首と大暴れするのでした。


 

 いまだ根強いファンが多いカウボーイビッバプですが、

残念ながら地上波放映局などには愛されず、

予定話数の半分も満たないうちに打ち切りとされてしまいます。


 

 またフェイが難病で未来で病気を治すため冷凍睡眠し、

50年後に目覚めたら莫大な医療費を請求されたお話は、

SFアニメとしては秀逸なエピソードと思います。

 

50年前の友人と出逢った時に自分は若いままで

相手はおばあちゃんになっていたり、

ビデオテープを見るため博物館から骨董品のような

ビデオデッキを取りに行くなど、

「50年」という時間経過を分かりやすく見せてくれました。



 



・『サイレントメビウス』

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【禁断のパンセ愛する意味を探して

誰も傷つくの~♪主題歌は名曲です】




『サイレントメビウス』アニメ制作:ラディクスエースエンタテインメント


1998年4月~9月(全26話)テレビ東京系列にて放映。


 

1991年8月に劇場映画「六次元英雄伝説」として、

1992年に『サイレントメビウス2』「NEO英雄伝説」として公開。


 

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【登場人物の思いや隠された秘密などが複雑で、

続きが大変気になる作品でした】




 

 物語は近未来のTOKYOが舞台。

 

異世界(ネメシス)の住人である妖魔(ルシファーホーク)により、

人智を超えた不可思議な事件が多発するようになります。

 

ですがそれらを政府や警察機関は3rd-AT(サード・アクション)と呼び、

一般人には秘密裏に処理をされてきたのです。

 

そうした妖魔事件に対応するため、

対妖魔用特殊警察・通称アンプ(AMP)が結成されました。

 

主人公・香津美・リキュールと共に6人の女性たちが選ばれ、

それぞれの能力を駆使して妖魔と戦うサイバー・アクション。

 

 科学が発達した世界で戦う相手は異世界の妖魔、

それと対峙するAMPである彼女たちの能力は

魔力、サイボーグボディ、電脳能力、神道(呪術)、

超能力、密教、風水と様々です。

 

またキャラクターが良く動き作画も安定していましたし、

多くの謎や複雑な設定の中に大人の恋愛要素も

多く含んだ良作SFアニメでした。


 




 

以上「90年代」恋愛アニメから3本をご紹介させて頂きました。

 

 この頃になるとSFアニメはさらに複雑になり、

明確な敵や目的が物語の後半まで分からないままの

作品が増えたようにも思えます。

 

また日常や精神的概念の世界も取り入れたことで、

SFアニメの世界は新たな広がりを見せたのかもしれません。


 

 それでは、次回「2000年代」までお付き合い頂けるとうれしいです。





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