TVにマンガそして小説や映画などのSF作品から、私たちはたくさんの夢や想像を掻き立てられてきました。
遠く離れた宇宙での冒険や見たことも無いような異星人、タイムマシーンで恐竜時代に行ったり未来を覗き見たり、そして異世界では恐ろしいモンスターにも出逢います。
そんなドキドキやわくわくを、SFアニメの中ではいつでも身近に体験することが出来ました。
地球を救うため遥か彼方を目指す船や天かける列車、巨大ロボを操り敵を倒し超能力で魔神と戦ったりと、こんなにも素敵なSFアニメ作品が私たちの周りにはあふれているのです。
そこで「80年代」「90年代」「2000年代」と3回に分けて、筆者おすすめの「SFアニメ」を紹介させて頂ければと思います。
また今回はSF作品に重点を置きましたので、なるべくロボットアニメは入れないようにしましたのでご了承ください。
それでは初回の「80年代」からは、以下の3作品を選んでみました。
- 未来警察ウラシマン
- 赤い光弾ジリオン
- 銀河英雄伝説
1980年代のSFアニメは「宇宙戦艦ヤマト」で下地が作られていた後に、「機動戦士ガンダム」の登場で一気にロボットアニメへと移行します。
さらに異星人との交流や文化交流なども描かれて、どこか日常とSFとが同居するような作品が増えたようにも思えました。
未来警察ウラシマン
【ときめく心~もしもなくしたら~♪主題歌やEDは大変ノリのよい曲調でした】
『未来警察ウラシマン』アニメ制作:タツノコプロ。
1983年1月~12月(全50話)フジテレビ系列にて放映。
※12話までは毎週日曜18時から放送。
13話以降は毎週土曜18時30分からの放送。
【ルードヴィッヒは敵キャラながら人気もあり挿入歌「クリスタルナイツネクライム」は名曲です】
西暦2050年の"ネオトキオ"へと「ウラシマ・エフェクト(※ウラシマ効果とは異なる)」により1985年から現れた主人公は、それ以前の記憶を失っていたのでやむなく名前をウラシマ・リュウと名付けられました。
タイムスリップをしたリュウはその際"超能力"を発動できるようになっており、安全を考え機動分署マグナポリス38預かりになります。
ところが超能力が使えるため、なし崩しで刑事にされてしまうのです。
こうしてリュウは、分署の3人の仲間たちと共に、ネオトキオで暗躍する犯罪組織ネクライムと戦うのでした。
明るくポップな画面と音楽、そしてキャラ同士の軽快なトークも魅力的な作品です。
また当時考えられていたであろう未来を思い描かせる設定が多数盛り込まれ、色々と難しい言葉や専門用語が登場したお陰でさらにSF感が増したように思われます。
特に後半でリュウがフューラーと対峙する場面は名シーンであり、タイムスリップやサイコレーザーなどまさにSFアニメと呼べる作品でした。
赤い光弾ジリオン
【OPはキャラやメカが小気味良く動き回り大変カッコイイものでした】
『赤い光弾ジリオン』アニメ制作:タツノコプロ。
1987年4月~12月(全31話)日本テレビにて放映。
1988年6月OVA「歌姫夜曲」を発売。
※日本アニメ大賞にて多くの部門賞を独占しました。
[ロボット(パワードスーツ)やメカでなく、あくまでジリオン"銃"がメインの武器設定は新鮮でした]
西暦2387年、植民惑星"マリス"で暮らす人類は、ノーザ星人の侵略により滅亡の危機に陥ります。
人類の兵器ではノーザ星人に敵わぬと困窮していたその時、未知の超文明から神秘の銃「ジリオン」をもたらされるのです。
マルス防衛軍はジリオン銃を持つにふさわしいエキスパート、アップル、チャンプ、J.Jの3人を選抜すると"ホワイトナイツ"を結成し、ノーザ星人と戦うのでした。
セガの玩具「超高速光線銃ジリオン」販促アニメとして放映されましたが、その人気は予想外に高く、当時発売された多くのアニメ雑誌には何度も特集が掲載れるほどでした。
また本作は完全懲悪ものでなく、人類を襲うノーザ星人にもやむを得ない事情があり、若い登場人物たちは多くの事柄に思い悩みます。
敵味方ともに魅力的なキャラクターも多く、J.Jを付け狙うリックスやチームメイトのチャンプなどは、主人公のJ.J同様に人気でした。
銀河英雄伝説
【作品中では多くのクラシック音楽が使われ、作品をさらに荘厳で雄大なものにしました】
『銀河英雄伝説』アニメ制作:スタジオ。
1988年劇場版映画『わが征くは星の大海』1993年『新たなる戦いの序曲』公開
1988年~1997年:4期に分けOVA全110話、
1992年:長編OVA『黄金の翼』、
1998年~2000年:OVA外伝全52話
※基本OVAでのリリース、後にテレビ東京や衛星放送などで放映。
【同盟軍の真似で帽子を頭上に投げたり帝国軍の"卿"呼びで遊んだ方もいたのでは】
遥か未来の銀河系宇宙、そこでは銀河帝国軍と自由惑星同盟軍との長きに渡る戦いが続けられていました。
そんな150年にも及ぶ戦闘膠着状態の中、銀河帝国軍の若き美貌の軍人ラインハルトと同盟軍の英雄にして天才ヤン・ウェンリーが現れます。
2人はそれぞれの事情や思想により軍職へと身を置き、言葉も交わしたことの無い相手のその指揮能力や軍事的才能を認め合うのです。
銀河の覇権をかけたスペースオペラ大作。
今なお絶大な人気を誇るSF作品。
制作されたアニメはTV放映用ではなく、現在でも珍しいOVA形式(当時はビデオ)で、その話数は160話以上をも誇ります。
また戦記ものとしての要素も強く、魅力的な登場キャラ数の多さでも定評があるために、男性だけでなく多くの女性ファンをも虜にしました。
まとめ
以上「80年代」SFアニメから3本をご紹介させて頂きました。
当時のSFアニメは、私たち地球に住む者にとっては未知の存在である、異星人との出逢いが増えた時期ではないかと思えます。
地球を異星人インビットに奪われた「機甲創世記モスピーダ」、異文化同士の倫理観や宗教的概念さえ強かった「伝説巨人イデオン」、「超時時空要塞マクロス」では異星人との文化交流さえもなれるのです。
また非勧善懲悪的な作品も増え始め、作品が進むにつれ異星人側の目的や理由が作品が判明すると、その解決方法や終わらせ方にファンは一喜一憂させられました。
それでは、次回「90年代」でもよろしくおねがいします。
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