まだ20代なのに突然生えてきた若白髪。
その原因の多くは、栄養不足やストレスや遺伝にあります。
医学界ではこの中で一番の原因は「栄養不足」と言われています。
そこで今回は、白髪の予防・改善に有効な栄養素について見ていきます。
白髪の原因、メラニンとは?
髪の毛の色はメラニンという色素によって作られます。
白髪は、そのメラニンが不足したまま髪の毛が伸びた状態をいいます。
では、このメラニンとはいったい何からできているのでしょうか。
メラニンは、食物に含まれるチロシンと、銅イオンを含んだチロシナーゼという酵素が、毛根にあるメラノサイトという場所で結びついて発生します。
つまり、メラニンの素となるチロシンとチロシナーゼが不足した場合、また、メラノサイトの働きが悪くなってしまった場合、メラニンは十分に作られず、白髪になってしまうのです。
では具体的に、メラニンを作り出すために必要な栄養とはどのようなものなのでしょうか。
白髪の予防・改善に有効な栄養素
①チロシン
メラニンを作り出すために必要不可欠な栄養素です。
主にチーズや大豆に多く含まれています。
1日に必要な摂取量は500mg~2000mg程度といわれており、これはチーズや豆腐に換算すると50~200mg程度です。
②フェアルアラニン
必須アミノ酸の一つで、大豆に多く含まれています。
記憶力向上、うつ症状軽減などの効果があるほか、肝臓でチロシンを作り出す材料ともなります。
③ビタミンB9(葉酸)
メラニンの生成に関与しており、1日240μg摂取することが望ましいとされています。
うに・枝豆・レバーに多く含まれていますが、水溶性のため、体内に長くとどめることができません。
そのため、毎日必要量を摂る必要があります。
なお、欠乏すると舌炎などを引き起こす恐れもあるため、サプリで定期的に摂ることがおすすめです。
④ビタミンB12
メラニンの生成に関与するほか、血管の健康を促進するため、多くの病に効く栄養素です。
1日あたり2μg摂取するのが望ましいのですが、水溶性ビタミンのため体内に長く留めておくことはできません。
そのため、毎日一定量を摂取する必要があります。
ビタミンB12は貝類、魚、レバーに多く含まれています。
⑤銅
チロシンをメラニンに変える酵素はチロシナーゼですが、このチロシナーゼの主成分は銅となっています。
つまり、銅が不足するとチロシナーゼが不足し、メラニンを作る効率が悪くなってしまうのです。
そんな銅は1日0.7~0.9mg摂取することが望ましく、レバーやイカ・いくらなどに多く含まれています。
⑥カルシウム
メラニンを生成する場所であるメラノサイトの働きを活発にする効果があります。
牛乳・乳製品・海藻類に多く含まれています。
⑦亜鉛
過酸化水素が多いと髪が酸化し、ダメージを受けてしまいます。
一方、亜鉛には抗酸化作用があります。
また、メラニンの生成にも関与するため、間接的に白髪に効果を示します。
牡蠣・豚レバー・牛肉・納豆などに多く含まれています。
⑧たんぱく質
身体のあらゆる部分を作り出しているたんぱく質。
髪の毛や頭皮も例外ではなく、たんぱく質から作り出されています。
髪の毛や頭皮の再生が早いとその分メラノサイトの働きも良くなるため、積極的にたんぱく質を摂って身体を元気にします。
若白髪まとめ
20代の白髪の大きな原因の一つに栄養不足が挙げられます。
それは、偏食だったり、無理なダイエットだったり…健康に気をつけたがために白髪の原因となってしまう場合があります。
だからといって、白髪に効く栄養素だけを摂っていてもいけません。
できるだけ毎回の食事で、バランスよく栄養素を摂っていくことが大切です。
遺伝はしょうがないですが、ストレスはなるべく貯めない様に休みの日は外に出かけて好きな事をしましょう。