これから大学受験をされるという学生さんはもう既にご存知なのかなとは思いますが、大学入試センター試験は廃止となります。
それに代わって「大学入学共通テスト」という試験がスタートするんですね。
2017年4月時点で中学3年生の方から、この「大学入学共通テスト」を受検することになります。
東京オリンピックよりも先の事ではありますが、今から準備をして決して損はありません。
しっかりと「大学入学共通テスト」の内容を把握して、今から心構えをして、悔いのない受験対策をとって欲しいと思います。
センター試験はいつから無くなるの
センター試験は2020年の1月に実施をされるのが最後となります。
ですので、順調に進学していけば、2017年4月時点で高校一年生の方が受験して最後という事ですね。
もし浪人してしまったらその翌年は、新しいテストを受験する事になります。
センター試験の勉強だけでは通らなくなってしまうので、浪人してしまうと少し大変になってしまいますね。
センター試験はなぜ無くなるの?
1990年からセンター試験始まりました。
マークシート式ではあるが、「暗記だけでは解けず、考えさせる問題がある」と先生の間でも評判のいいテストでしたが、暗記さえしていれば解けるような問題ばかりになってしまいました。
(今の教育の仕方が悪いのが実際のところではありますが・・・。)
文部科学省はグローバル化が進む現在、知識の量だけでなく、自ら問題を発見し、答えや新しい価値を生み出す力をもつ人材を育成するために入試改革を行うとしています。
考え方に凝り固まらない、柔らかい思考力が求められているという事ですね。
どのようなテストに変わるの
上記で少し述べましたが、2021年1月の実施から「大学入学共通テスト」というものに変更になります。
大きな変更としては、これまでのセンター試験になかった記述式問題の導入と、英語について4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価することです。
また、「知能・技能」だけではなく、「思考力・判断力・表現力」が中心に評価されていきます。
なので、今のセンター試験に比べると難易度は高くなることが予想されます。
しばらくは国語と数学がこの方式になるようで、英語に関しては民間の資格・検定試験を共通テストに代わるものにする事になっています。
民間の資格・検定試験とはみなさんよくご存じの英検やTOEFLなどの事ですね。
受験生は認定された試験の中から選んで、高校3年の4~12月に受ける形になります。
資格・検定試験の成績の有効期限や、既卒者の対応などは現在未定です。
本当に実施できるのか

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実際のところ色々課題があるようで、議論が繰り返されています。
記述式問題の採点作業は大学入試センターが民間企業に委託することになるので、公平に採点できるのか等問題は山積みのようです。
ちなみに上記で述べてきた事も、詳細はまだ議論・検討中です。
公表されている内容は変更される可能性があり、今後の議論の推移を見守っていかなければなりません。
*内容は2017年7月に文部科学省より公表された「大学入学共通テスト実施方針」の内容を元に記述しています。
まとめ
如何だったでしょうか。
これから受験をされる学生さんにとっては重要な問題ですし、まだ検討中の部分がたくさんあるのは正直どうなの?って思ってしまうかもしれません。
とは言っても、土俵はみんな同じなのでいち早く情報を仕入れて、対策をとることが必要になってくるかと思います。
是非、色々なところから情報を仕入れて、今からでも試験の準備をしていってほしいと思います。
決して早すぎる事はありません。
ライバルはもう動き出しているかもしれませんよ?
最後になりましたが、みなさまの幸運を祈ります。