たばこは「百害あって一利なし」と言われます。
たばこの煙(燃焼)により有害物質が発生し、その有害物質は喫煙者だけでなく非喫煙者にも害を及ぼすことから、喫煙できる場所はどんどんと狭くなっています。
また60%を超えるたばこ税はさらに上昇していて高級品になりつつあります。
たばこは金銭面でも健康面でもメリットがないため、喫煙者の多くは加熱式たばこなどに乗り換えています。
そんな中、薬局などでは「ビタフル」という加熱式たばこらしき商品を見かけるようになりました。
見た目はカラフルでおしゃれですが、これはどういった加熱式たばこなのでしょうか。またタールやニコチンは含まれているのでしょうか。
今回はビタフルに含まれている成分についてご紹介します。
紙巻たばこの成分
ビタフルについて見ていく前に、まずは紙巻たばこの成分について見てみます。
紙巻きたばこからはニコチンやタールが発生することは有名ですが、使われている成分はどのようなものなのでしょうか。
まずは紙巻たばこの中でも有名な銘柄である「メビウス」で見ていきます。
メビウスでは、たばこが54.6%、水が7.9%、巻紙が4.4%、グリセリンが1.3%です。
その他にもいろいろと含まれていますが1%以下で、やはりたばこが半分以上を占めています。
次に「セブンスター」を見てみます。
たばこが56.9%、水が8.1%、巻紙が4.4%、グリセリンが1.2%となっています。
こちらもまた、たばこが半分以上を占める結果となりました。
そして、紙巻きたばこの半分以上を占めている「たばこ」こそ有害物質の元凶となっています。
たばこを火で燃やすと、ニコチンやタール、その他の有害物質が大量に発生してしまうのです。
ではニコチンとタールはどのように健康被害を及ぼすのでしょうか。
ニコチンの健康被害
ニコチンと言えば、依存性が強いことで有名です。
なかなか禁煙ができないという人は、ニコチンの依存性によって禁煙が妨げられています。
そんなニコチンですが、決して依存性だけが問題ではありません。ニコチンには血管を収縮させる作用があるのです。
そのため血流が悪くなることで起きる、頭痛や肩こりが起きてしまいます。また血管が収縮すれば血圧や心拍数が高くなります。
つまり血管への大きな負担をかけることになり、心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を引き起こすことにもなるのです。
タールの健康被害
タールが及ぼす悪影響は、喫煙者でなくてもご存知かと思います。タールは発がん性物質の一種で、肺癌などを引き起こします。
このタールの被害に遭うのは、喫煙者よりも非喫煙者の方が多くなります。
喫煙者はフィルターを通した煙を吸っているため、タールの量は抑えられています。
ところが非喫煙者が吸う煙はフィルターを通っていないため、非喫煙者の方が被害に遭う確率が高いのです。
これが近年問題になっている受動喫煙です。
また、たばこの煙が付着したカーテンなどから少しずつタールが染み出てくる、三次喫煙というものも発見されました。
これによって、さらに喫煙に関する規制が強くなるのではないかと思います。
気になるビタフルの使い方と味の種類はこちら。
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加熱式たばこの成分
紙巻たばこが身体に悪影響を及ぼすことから、日本でも普及し始めた加熱式タバコ。アイコスやプルームテックといったものが有名ですよね。
ではこれらの加熱式タバコには、どのような成分が含まれているのでしょうか。
加熱式たばこは専用のスティックを使用しますが、このスティックは紙巻きたばことほぼ同じ物で、成分も半分以上はたばこです。
ではなぜ加熱式たばこは、紙巻きたばこよりも健康にいいと言われているのでしょうか。
それは火を使っていないからです。
たばこからタールが発生するのは、たばこを火で燃やしているからです。しかし加熱式たばこは電気の熱でたばこを加熱しています。
そのため燃焼による有害成分の9割カットに成功(公式発表)し、紙巻きたばこに比べ健康被害を抑えられるといった評判から爆発的にヒットしました。
ただし加熱式たばこからタールが一切発生しないわけではありません。
公式発表にもある通り、タールは紙巻きたばこの9割カットとなっています。
つまり1割程度はタールが発生するということです。
またニコチンについては詳しい量が発表されていませんが、おそらく紙巻きたばこより少し少ないという感じかと思います。
なぜなら加熱式たばこは、タールを抑えながらニコチンの満足感を得るものだからです。
ビタフルの成分
加熱式たばこからもタールやニコチンが発生していましたが、見た目がおしゃれな「ビタフル」はどうでしょうか。
結論から言うと、ビタフルからはタールやニコチンが一切発生しません。
つまり厳密にいえば、ビタフルは加熱式たばこではないということです。
そんなビタフルに含まれている成分をご紹介します。成分は全部で16種類。
- ビタミンA
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- ビタミンC
- ビタミンD
- ビタミンE
- コエンザイムQ10
- コラーゲン
- カテキン
- シネオール
- l-メントール
- プラセンタ
- ヒアルロン酸
- コンドロイチン
- セラミド2
- 乳酸菌
見るからに健康に良さそうな成分ですし、実際に健康被害を及ぼすような成分は1つもありません。
ビタミンAは発癌予防、ビタミンEは血流促進、カテキンは口臭予防など、紙巻たばことは正反対の効果が得られます。
またビタフルはフレーバーも豊富で、グレープフルーツミントやブルーベリー、スイートバニラなど10種類あります。
この香りで疲れた心を癒してくれる、アロマ効果も期待できます。
見た目のかわいさとフレーバーによって、女性ユーザーが増えているのです。
ビタフルの成分まとめ
おしゃれな加熱式たばこ「ビタフル」についてご紹介しました。
紙巻たばこはもちろん、加熱式たばこも少なからず有害物質が含まれています。
一切健康被害を受けずに禁煙をしたいという人や、健康にいい成分を摂取したいという女性にはビタフルがおすすめです。
使い捨てなので手軽に使えるのもポイントで、水蒸気からは良い香りが部屋に広がります。